枯れ葉剤耐性遺伝子組み換えに対するパブリックコメント

また新たに枯れ葉剤耐性遺伝子組み換え作物が承認されようとしている。12月4日締め切りでパブリックコメントが募集されている。そのパブリックコメントのあり方がいかにおかしいかは前の記事、根本的におかしい日本の遺伝子組み換え承認行政に書いた。パブリックコメントでいくら問題を指摘しても無視される。そのまま出すのではブラックホールに批判を投げ込むだけに終わる。だから、ここで自分の批判をここに表し、どう政府が対応するかチェックしたいと思う。

以下、私のコメント。 “枯れ葉剤耐性遺伝子組み換えに対するパブリックコメント” の続きを読む

大豆の安全保障を!

大豆は言うまでもなく日本の食文化において要の位置を占める。大豆で作った味噌やしょうゆがなければ日本の食を成り立たせるのは難しいだろう。そして大豆は日本の農業の有機的なサイクルの一部をなす重要な作物でもあった。

しかし、近代の日本で大豆の生産は捨てられたままだ。富国強兵に走り、農村は貧困化し、大豆生産は落ちる。重要なタンパク源を失い、社会的騒乱を招くことも増えた。その危機的事態に対して、日本政府は農業政策を変更することなく、大豆を捨て続け、その代わりに、朝鮮半島を植民地化し、中国東北部に傀儡国家を打ち立てる。満州鉄道は別名大豆鉄道と言われたほど、日本は8割近い大豆を植民地体制で確保した。
“大豆の安全保障を!” の続きを読む

遺伝子組み換えと健康被害の関連

米国での健康と遺伝子組み換え作物およびその除草剤の相関関係に着目した記事がとても印象的だった(Nancy Swanson ”Data trends show correlation between increase in organ disease and GMOs”)。英語で書かれているため、日本語で紹介する記事を書きたいと思ったけれども、この記事のインパクトは米国でのガンや糖尿病と遺伝子組み換え大豆やトウモロコシの栽培量の増加を比べたグラフにあり、そのグラフはライセンス料を払わないと使うことができない。しかし、元になるデータはパブリックドメインであるために元データを使って構成してみた。下記の文章は元記事を参考に書いているが、元記事の翻訳ではない(グラフもまったく同じデータを探せなかったケースもあるので微細な違いがある)。

遺伝子組み換え作物とさまざまな疾患の数の推移をグラフ化したものだ。
“遺伝子組み換えと健康被害の関連” の続きを読む

沖縄と東電福島原発事故-その3 MCP

放射能被曝対策としてチェルノブイリ周辺でも実際に使われたものとして、アップルペクチンがある。いろいろな説があるが、体内に取りこまれてしまった放射性物質の排出に役立ち、免疫の向上に役立つという報告がある。しかし、チェルノブイリ周辺でも最初はリンゴではなく柑橘系のペクチンを使おうとしていた、しかし、気候的制約から柑橘系の果物は入手できなかったため、リンゴを使ったという。

沖縄ならば柑橘系の果物にシークワァーサーがある。エキスを絞った後の皮などからペクチンを抽出することができれば沖縄の食料自給率には負荷をかけずに放射能汚染の対策となる素材を作ることができるのではないか? “沖縄と東電福島原発事故-その3 MCP” の続きを読む