コスタリカの女性たちが「モンサント法」に勝った

 さらにもう1つ朗報 今度はコスタリカの農村女性が「モンサント法」に勝った。
 
 今、多くの国で自由貿易協定の締結後、登録された種子以外の使用を禁止する法令が作られたり、行政令が出された。コスタリカでも大統領・行政令で農家が持っている種子、伝統的な地域の在来種の使用が登録されていないとして排除されそうになり、農村女性ネットワークがコスタリカを訴えた。
 
 コスタリカの行政裁判所はこの訴えを認め、先住民族に影響のある法の施行の前には事前に先住民族との協議を義務付けたILO条約169号に違反すると判断した。ILO169号を勝ち取った先住民族の運動は実は小農の権利運動が強まるきっかけともなっている。
 
 朗報と書いたけれども、そもそも本来、当たり前の権利が侵害されたことが異常。歴史的にずっと続いてきた人びとの活動を、多国籍企業のロビーで自由貿易協定結ばさせて、強引に法律を変えたり、行政令などで農家の種子の権利を奪う、という蛮行(「モンサント法」の押しつけ)が世界で行われていることが異常なのだ。
 今回の件はまともなことに戻ったことに過ぎないのだけど、それはとても重要な意義を持つ。果たして今の日本はどうか?
 
追記:コスタリカでの「モンサント法」(行政令)の無効裁決の理由が先住民族への事前協議を欠いていてILO169号違反だった件に関して、日本政府はこのILO169号を批准していない。
https://www.ilo.org/tokyo/standards/list-of-conventions/WCMS_239010/lang–ja/index.htm
 先住民族というと蔑視するとは言わないまでも、危機にさらされる存在として消極的に捉えてしまう見方がかなりあるのではないかと思うけれども、これは実際にその逆で、現代世界は人口の割合では5%に満たないとされる先住民族に支えられている。先住民族がどれだけ現代世界に影響を与え続けているか、知れば知るほど驚くべきものがある。いつかまとめたいと思う。
 日本政府がILO条約169号を批准していないということは決して小さなことではなく、大問題であることを追記しておきたい。
 
  
Red de Mujeres Rurales logró la nulidad del decreto que pretendía restringir el comercio de semillas criollas
https://www.biodiversidadla.org/Noticias/Red-de-Mujeres-Rurales-logro-la-nulidad-del-decreto-que-pretendia-restringir-el-comercio-de-semillas-criollas

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