もう1つの致死的感染症:抗生物質耐性菌

 今回の新型コロナウイルス感染、情報に踊らされずにじっくり考えないと大変なこと。まずは安全の確保。特に免疫の弱い人をどう守るかという防御が第一。そして、この騒動でパニックになっているうちに、とんでもない火事場泥棒的な動きがなされてしまわないように警戒しないといけないと思う。

 今回の新型コロナウイルスの感染は武漢での海鮮市場から始まったと初期に報道された。しかし、それは後の調査でそれが感染源ではなかった可能性も指摘され始めている(1)。でも人びとの印象は海鮮市場のまま。こうした市場はアジアに数百年前から存在している。でも、その感染源とされることで伝統的な市場が潰される危険が指摘されている。それは伝統的な小漁民や小農民にとって重要な収入源を生んできたが、彼らが生活の糧を奪われる事態に直面する。

 一方、マスメディアではあまり報道されないが、新型コロナウイルスよりも2桁以上多い死者を毎年出し、急速に拡大しているにも関わらず治療方法も確立していない感染病が存在している。抗生物質耐性菌で、これは日本政府含むG7も2015年段階で世界で年間70万人の命が奪われていることを認めている。現段階ではそれよりもはるかに多くなっていることはほぼ間違いない。

 抗生物質耐性菌を作り出しているその原因が抗生物質や遺伝子組み換え飼料を大量に使うファクトリー・ファーミング(工場型畜産)と言われる集約型の畜産にあることは多くが指摘している。特に米国でのファクトリーファーミングに対して、すでに大きな反対運動が生まれており、そうした畜産場の新設はすでに困難になってきている(2)。米国のスーパーでは認証の付いた肉に人気が集まり、ファクトリーファーミングで作られる肉は米国内では売れなくなり、斜陽になりつつあるが、その売れなくなった肉は輸出に回され、トランプが外交で押しつけ、息を吹き返しつつある。
 トランプ政権に譲歩した安倍政権はその買い付けを約束し、日本市場にはその安い米国産の肉がさらに多く流れ込んでいる。耐性菌で死者が出ても報道されなければ人びとはその脅威にも気がつかない。桁違いの被害が出ているのに人びとは知らないまま、命を危険に曝している。
 被害の実態は知ることは難しいが、耐性菌の死者は今や日本を含むG7の政府も認める通り、人類最大の脅威になろうとしている。にも関わらず、その本当の原因は語られることなく、メディアも報道しない。

 米国市民も買わなくなったものを、平気でどんどん食べていけば、今後、日本はどうなってしまうだろう? メディアに期待する前に、まず日本に来ている食の実態を知って行動していく必要がある。まずは知ること。5%が変わればシステムは変わるのだから。

(1) Fresh markets are not to blame for the new corona virus outbreak

(2) 米国では国中で大きな畜産場(ファクトリーファーム)の禁止を求める声が高まっている。
Across the country, a call grows for moratoriums on huge livestock farms

アイオワ州での世論調査では圧倒的な人がファクトリーファームに懸念を示している。
A first-ever national poll quantifies voter sentiment toward CAFO construction.

ファクトリーファーミングを規制・禁止することを求める署名運動も盛ん。
Support the Farm System Reform Act of 2019

LET’S GET RID OF FACTORY FARMS BY 2040

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