人びとを汚染し続けるプランテーションバナナの未来は遺伝子組み換え

 フィリピン南コタバト州ティボリの先住民族は日本企業スミフルにバリケードを築き、農薬空中散布に抗議を行った。
 日本に来るバナナの9割近くを占めるフィリピン・バナナ。その最大生産地はミンダナオ島。日本市場は住友系のスミフルと伊藤忠系のドールが大半を占めるがこの2つの企業、現地では悪評が高い。中でも最大の問題は危険な農薬の空中散布。子どもたちの通学路や学校も影響を受けている。
 農薬散布だけでなく、労働争議も頻繁に起きているが、現地で報道されても、日本のメディアが取り上げることはほとんどない。

 彼らの苦しむ状況が短いドキュメンタリーにまとめられている。
「毒の雨」

ミンダナオ・ダーティーバナナキャンペーン

Davao TodayでのSumifru関係の記事。労働争議が頻発し、武装ゲリラの襲撃対象にも
別のサイトの関連情報

 こうした中で作られたバナナが日本の店頭に並ぶ。
 日本の店頭に並ぶバナナのうち、スミフルとドールは論外で買ってはならない。もっとも同じ多国籍企業といえども、チキータはスミフルとドールに比べ、格段にいいようだ。農薬も抑え、現地のNGOとも連携しながら地域の発展に努める姿勢がある。農薬を使わないバランゴンバナナやホムトンバナナが最良だが、買える環境になければ、チキータであれば許容範囲だと思う。でも日本のスーパーでチキータバナナを見ることはなかなかない。
 英国にはBanana Linkという市民団体がある。この団体は農薬散布や労働者の人権侵害に取り組む団体で、こうした活動がヨーロッパでのフェアートレードにつながり、バナナプランテーションで引き起こされる問題を改善させる1つの力になっている。でも残念なことに、日本ではそうした活動が継続できず、バナナプランテーションの問題は置き去りになってしまっている。

 スミフルやドールのようなバナナプランテーションを許容していけば、やがて現在のバナナ(キャベンディッシュ)はグロス・ミッチェルの後を追い、絶滅してしまうかもしれない。あるいは遺伝子組み換えされたバナナになってしまう。

 キャベンディッシュバナナが耐性を持たない新パナマ病が世界で猛威を与えつつあるが、オーストラリアの研究所は遺伝子組み換えによって耐性を持たせたキャベンディッシュバナナの開発に成功している。遺伝子組み換えバナナ、食べますか?

News – Saving Cavendish: QUT grows world-first Panama disease-resistant bananas

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