南アフリカの農家の種子が奪われる。参加型育種による対抗

 南アフリカ、お前もか、という感じだが、南アフリカ議会で、農民の種子を奪う法律の改悪が進んでいる。育種権法と植物改良法の2つの改訂により、農民が歴史的に持ってきた権利、種子を保存し、他の農家と交換し、販売する権利が奪われるとして、アフリカ生物多様性センター(African Centre for Biodiversity、ACB)が法改悪に反対声明を上げた。 “南アフリカの農家の種子が奪われる。参加型育種による対抗” の続きを読む

ブラジル第4回アグロエコロジー全国大会

 ブラジル・ミナスジェライス州で第4回アグロエコロジー全国大会が開かれる。
http://enagroecologia.org.br/

 ブラジルで始まった第4回アグロエコロジー全国大会、テーマは「アグロエコロジーと民主主義ー農村と都市をつなぐ」。食と政治というところだろうか。家族農家、先住民族、キロンボーラ(黒人コミュニティ)などの運動を担う人たちが中心となり、さらに学者・学生たちの代表さらには政府関係者など合計2000人が集まる。規模は大きい。 “ブラジル第4回アグロエコロジー全国大会” の続きを読む

モンサントの「ラウンドアップは安全」の宣伝の虚偽に関する裁判始まる

 この裁判はモンサントのラウンドアップ(その主成分グリホサート)の運命を決めるものとなるかもしれない。
 モンサントの除草剤ラウンドアップが人間や家畜には安全であるとする宣伝が虚偽で消費者を欺くものだとして市民組織がモンサントを告発した。しかし、モンサント社はこの訴訟を棄却するように裁判所に求めていた。米国のコロンビア高等裁判所は十分な証拠が提出されたとしてその訴えを5月7日に受理した。 “モンサントの「ラウンドアップは安全」の宣伝の虚偽に関する裁判始まる” の続きを読む

インド高裁、モンサントの遺伝子組み換え特許を否定

 モンサントの特許がインドで否定された!
 インド・デリーの地方高等裁判所はモンサントの遺伝子組み換えコットン(Btコットン、BollgardとBollgard II)の特許を否定した。モンサントは最高裁へ上告するだろうが、もし最高裁でも同じ結論になればモンサントはインドから去るかもしれない。 “インド高裁、モンサントの遺伝子組み換え特許を否定” の続きを読む

アフリカでの種子を守る闘い:新たな小農のタネのシステムの提案

 アフリカの農民からタネが奪われつつある。先進国はアフリカに生産性を向上させるとして農薬・化学肥料・種子のパッケージを押しつけ、伝統的な種子を使うことに制約をかけようとしている。そして押しつけられる種子の中には遺伝子組み換えが含まれている。 “アフリカでの種子を守る闘い:新たな小農のタネのシステムの提案” の続きを読む

米国司法省、バイエルによるモンサント買収承認

 米国司法省、バイエルによるモンサント買収を承認。これで後残るのはメキシコとカナダ。承認が完了すると種子・農薬・製薬において世界で巨大なシェアを持つ寡占企業が成立することになる。
 この買収によって種子価格がさらに上昇することは確実で、米国のほとんどの農家が反対していた。 “米国司法省、バイエルによるモンサント買収承認” の続きを読む

ゲノム編集による遺伝子組み換え小麦の登場

 米国農務省(USDA)はゲノム編集による遺伝子操作をGMOとして管理する必要を否定し、従来の規制プロセス(それ自身、大いに問題があるものだが)も省略して、ゲノム編集によって遺伝子操作された小麦や大豆の栽培を認める決定を行った。
 これまで小麦の遺伝子組み換え(操作)はされてこなかった。遺伝子組み換え作物は世界的な反対の高まり、環境や健康被害の増大と共に大きな壁にぶつかりつつあり、遺伝子組み換え企業の将来にも黄色信号が灯り、大きな合併・買収で揺れ動いている。USDAの決定によって、このゲノム編集による遺伝子組み換えに一気に向かう可能性がある。 “ゲノム編集による遺伝子組み換え小麦の登場” の続きを読む