ブラジルとグアテマラで「モンサント法案」

 ブラジルは2003年の種子法改正によって、モンサントが要望する種子の知的所有権を保護する法制度を準備し、2005年の遺伝子組み換え作物栽培完全合法化につなげた(もっとも非合法にそれ以前にも遺伝子組み換え大豆がアルゼンチンから持ち込まれ耕作されており、その既成事実をテコに強引に合法化したといえる)。 “ブラジルとグアテマラで「モンサント法案」” の続きを読む

EUは南米の農民の種子の権利を奪うか?

 アルゼンチンで行われたWTOの会議を利用してEUがメルコスール(Mercosur、南米共同市場、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジル、ベネズエラ。準加盟国はボリビア、チリ、コロンビア、エクアドル、ガイアナ、ペルー、スリナム)の国々に農民の種子の権利を奪うモンサント法の根拠となるUPOV1991年条約を強制しようとしているとリークされたが、そのリークされた文章が公開された。 “EUは南米の農民の種子の権利を奪うか?” の続きを読む

モンサントの決算は明るい未来を語るか?

 モンサントは2018会計年度第1四半期決算が好調なのだそうだ。「世界から反対が高まって追い詰められてなんかいないんだ。モンサントが危ないなんて言うヤツは嘘つきだ」と言われそうだが、果たしてモンサントの未来は明るいだろうか? どう見ても真っ暗だ。 “モンサントの決算は明るい未来を語るか?” の続きを読む

種子への特許にノー:特許で奪われる種子の権利

 生命体に特許を認めることが遺伝子組み換えが登場してから始まった。遺伝子組み換え技術に特許を与えるならまだわかる。そうではなく、そうして組み換えられた生命体そのものに特許がかけられる。たとえば遺伝子組み換え大豆はモンサントの独占物となる。だからその種子を買うこと自体できない。できるのはその種子を育てるライセンス契約を結ぶこと。だから、その種子を自分のものにできない。保存すれば窃盗ということになってしまう。自由に研究することもできない。モンサントの所有物を勝手に使ったことになり法的に訴えられる可能性がある。 “種子への特許にノー:特許で奪われる種子の権利” の続きを読む

オルタナティブとは:種子やアグロエコロジー運動をめぐって

 自分の書き込みを振り返って、政府や企業のひどい動きのモグラ叩きばかりになってしまっていることを反省中。そうした動きに目をつぶっていい動きが作れるわけはないのだけど、モグラ叩きを続けているだけでもいい動きは生まれてこない。ひどい動きへの対処療法では根本的な問題は解決できないのだから。 “オルタナティブとは:種子やアグロエコロジー運動をめぐって” の続きを読む

ジンバブエでの種子の運動

 アフリカにおける農民の種子の権利の制限はここ数年で急激に進んでいる。2014年7月、アフリカ17カ国が加盟するアフリカ知的財産機関(ARIPO)が農民の種子の権利を規制し、種子企業の特許を守らせる国際条約であるUPOV1991条約に加盟し、2015年にはアルーシャ議定書(Arusha protocol)がタンザニアで締結され、タンザニアやマラウイなど署名した国では農家間の自由な種子のやりとりはもはや犯罪として規制されることになってしまった。 “ジンバブエでの種子の運動” の続きを読む

WTO閣僚会議:EU-Mercosur 農民の種子の権利を奪う最終合意ならず

 WTO閣僚会議が終わった。日本でどんな報道がなされたのか、調べる余裕もないけれども、多国籍企業中心の世界に変えようとする動きに対して世界からの市民運動が集まり、抗議行動が行われている。 “WTO閣僚会議:EU-Mercosur 農民の種子の権利を奪う最終合意ならず” の続きを読む