栄養と市場を失い続ける米国の遺伝子組み換え大豆

 トランプ大統領が鉄鋼とスティールに関税、貿易戦争の文字が世界のメディアに躍る。せいぜい中間選挙を睨んだパフォーマンスに過ぎないだろうが、実は米国はもっと深刻な貿易戦争に敗れ続けている。
 世界一を誇ってきた農業大国の衰えが激しい。その主要因は遺伝子組み換え農業ではないか? “栄養と市場を失い続ける米国の遺伝子組み換え大豆” の続きを読む

ドキュメンタリー映画『種子ーみんなもの? それとも企業の所有物?』完成

 『種子ーみんなのもの? それとも企業の所有物?』の初上映、長野の松代町で320人の方に見ていただいた。講演の後の2次会にも50人ほどの人が参加され、江戸時代から続く里芋を守っている人や薬草やさまざまな地域伝来の種子を守る多くの方たちの実践を知ることができて本当に貴重な機会となった。
 この映画の中で先住民族マヤの人びとが種子に祈りを捧げるシーンがある。でもこれは先住民族に限らず、世界のどこでも見られた光景だったろうと想像する。種子は文化の中心。その種子が多国籍企業のものとなってしまおうとしている。 “ドキュメンタリー映画『種子ーみんなもの? それとも企業の所有物?』完成” の続きを読む

グリホサートは妊娠期間を短縮する

 特に妊娠されている方、家族・知人がいる方は読んでほしい。モンサントの農薬、グリホサートは妊娠に悪影響を与える可能性が高い、ということ、そして日本では遺伝子組み換え食品だけでなく、昨年末にグリホサートを大幅規制緩和してしまっているので、今後、小麦などから大量摂取する可能性があるということ、だからそれを避ける食を選んで欲しいということ。 “グリホサートは妊娠期間を短縮する” の続きを読む

多国籍企業による食の独占を阻む2つの国際的な取り組み

 種子や水などの公共の富の私物化に走る多国籍企業、その活動を拡げるための自由貿易協定、ラテンアメリカで、アフリカで、そして日本を含むアジアでそのプロセスは進みつつある。この動きは止められないのか? “多国籍企業による食の独占を阻む2つの国際的な取り組み” の続きを読む

ブラジルとグアテマラで「モンサント法案」

 ブラジルは2003年の種子法改正によって、モンサントが要望する種子の知的所有権を保護する法制度を準備し、2005年の遺伝子組み換え作物栽培完全合法化につなげた(もっとも非合法にそれ以前にも遺伝子組み換え大豆がアルゼンチンから持ち込まれ耕作されており、その既成事実をテコに強引に合法化したといえる)。 “ブラジルとグアテマラで「モンサント法案」” の続きを読む

世界で進む有機、脱農薬の動き、真逆の日本

 かつて日本の再生可能エネルギーに関する技術は世界のトップをいっていただろう。それが原発や石炭火力にしがみつく政治によって世界から周回遅れになってしまったという。
 同じことがいろんなさまざまな分野で起きている。農業もその1つ。 “世界で進む有機、脱農薬の動き、真逆の日本” の続きを読む