10年で8割の牛乳をNon-GMOにしたドイツ

 今年を振り返る上で、畜産農家の苦境はその中でも注目が必要だ。政府の政策による苦境と言わざるを得ないのだけれども、政府の根本的な対処は表明されず。防衛費の何分の一で解決するのに。
 このままであれば畜産農家がいなくなる。もし、畜産農家がいなくなり、さらに原料ほぼ輸入の化学肥料もなくなった時、果たして日本はどうなるか考えてみてほしい。
 
 話は変わってドイツの話。ドイツではなんと8割近くの牛乳がNon-GMOだという。でもびっくりするのはこれはほんの10年の変化だというのだ。10年前はドイツでもNon-GMOの割合はわずか5%しかなかったとのこと。この10年にこれだけの変化があった。
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鳥インフルエンザの脅威

 鳥インフルエンザが北アイルランド、フランス、インドでも広がっているようで、とても心配です(1)。現在のところ、人にはめったにうつらない、というのだけど、うつった場合の致死率は新型コロナウイルスの20倍になるという話もある(2)。もっとも新型コロナウイルスが恐ろしいのは無症状で感染が広がるから止めることが難しいからであり、一方、エボラ出血熱は致死率が高すぎて、感染は大きくは広がらなかったということがあります。致死率が高いことと社会への危険度は必ずしも一致しないでしょう。しかし、鳥インフルエンザは野生の鳥で広がるとしたら、高い致死率と感染力で大きな惨事となりえる。ただし、今のところ、現在の鳥インフルエンザの人への感染は起きていない。だからこそ、早く抑え込み、発生を予防する必要があります。

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地球の砂漠化を防ぐ方法としての畜産

 ファクトリー・ファーミング(工場型畜産、超過密飼育)が危険なウイルスや病原菌の温床となるだけでなく、気候変動や人びとへのさまざまな慢性疾患の原因ともなることについて書いた。しかし、畜産自体を非難するとしたら大きな間違いとなるだろう。
 アラン・セイボリーは地球の砂漠化を防ぐ唯一の方法は畜産の活用であると説く。現在、大地の3分の2で砂漠化が進行している。気候変動の最悪の事象の1つ。なぜ、畜産の活用が唯一の砂漠化の防止策となるのか?

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