抗生物質としての農薬。農薬が耐性菌を生み出している

 植物が自分が生きるために作り出した光合成によって作り出した炭水化物、それを植物は土壌微生物に提供する。そして土壌微生物は植物が生きるために必要とするミネラルを提供する。植物と微生物の共生関係、これは尽きない興味を生み出す。莫大な量の微生物が植物を、そしてわたしたちの命を支えている。まだ人類はこの共生関係のほんの一部しか理解できていない。この共生関係はわたしたちの命の根拠であり、そして危機にあるわたしたちを守る解決策でもある。
 この共生関係がどのように破壊されてきてしまっているか、研究が進んでいる。まず化学肥料がこの共生関係を断ち切る。微生物によって守られていた植物が雑草に負け、菌病などに犯される。そして農薬が不可避となっていく。この農薬は問題の解決とはならず、さらなる悪循環を作り出す。
 
 モンサント(現バイエル)の農薬ラウンドアップ(主成分グリホサート)などの農薬は抗生物質作用を持つ。モンサントはグリホサートを抗生物質として特許を取っているくらいだ。モンサントはグリホサートは土壌に入ったら、すぐ微生物に分解されると説明していたが、実際には逆に微生物の活動を抑えてしまうため、その散布はわずかな量でも土壌の微生物の環境を大きく変えてしまう。土壌の中に抗生物質耐性菌、つまり薬が効かない菌が生み出される(1)。これは人への感染症の脅威にもなりうる。 “抗生物質としての農薬。農薬が耐性菌を生み出している” の続きを読む

鳥インフルエンザの脅威、何をすべきなのか?

 新型コロナウイルス感染、東京は今日1300超。実態はさらにこの数を上回るだろう。医療の現場がどうなるのか。根本的な政策の過ち。医療の民営化、さらには病床削減、医療スタッフの減少など根本的に転換させなければ新型コロナウイルスの危機を克服できても次の感染症で潰れてしまう。政策をただす議論が不可欠。
 新型コロナウイルスだけではない。鳥インフルエンザの急拡大が起きている。まだ日本では人間への感染はないと言われるが、H5N1やH7N9は人にも感染し、感染するときわめて重篤な状況になることが多い(1)。もし人から人に感染し始めたら新型コロナウイルスをはるかに超える甚大な被害が起きるという警告もある(2)。


 
 この鳥インフルエンザについてもまったく誤った政策の連鎖が続いているのではないだろうか? “鳥インフルエンザの脅威、何をすべきなのか?” の続きを読む

もう1つの致死的感染症:抗生物質耐性菌

 今回の新型コロナウイルス感染、情報に踊らされずにじっくり考えないと大変なこと。まずは安全の確保。特に免疫の弱い人をどう守るかという防御が第一。そして、この騒動でパニックになっているうちに、とんでもない火事場泥棒的な動きがなされてしまわないように警戒しないといけないと思う。 “もう1つの致死的感染症:抗生物質耐性菌” の続きを読む

抗生物質耐性菌の脅威とどう立ち向かえるか?

 抗生物質耐性菌はガンを超す人類最大の脅威になるとして、国連も今、警告を懸命に出している(1)。現在、年間70万人が世界でこれが原因で死んでいるが、現在のまま増加すると2050年には毎年1000万人が死ぬことが予想され、ガンを超す人類最大の脅威となると見られている。 “抗生物質耐性菌の脅威とどう立ち向かえるか?” の続きを読む