先月の話になるが、今後の日本列島での食の安全というよりは食の危険を考える上でとても問題ある発表を農水省が7月17日に行っている。米国で栽培が認められていない遺伝子組み換え小麦が発見されたにも関わらず、日本政府はその輸入を止めなかったのだ(1)。 “さらに危険になる小麦” の続きを読む
化学肥料で人が死ぬ?
化学肥料による大気汚染のために人が命を落としているという研究が発表されている。米国では年に16,000人が命を落としているという研究が今年3月に、同じく米国で4,300人がトウモロコシ生産で使われる化学肥料が原因で命を落としているという研究が4月に発表されている(研究者はどちらも11名の共同研究、メンバーはほぼ同じ)。 “化学肥料で人が死ぬ?” の続きを読む
化学肥料による被害
化学肥料を与えることが土壌の微生物の活動を困難にさせ、植物を病気になりやすくし、農薬使用が必須となる。しかし、化学肥料がもたらす問題は農薬使用を招くだけではない。
化学肥料で生み出されている問題を見てみよう。使用される化学肥料でもっとも量の多いのが合成窒素肥料。土壌細菌が生きられる環境では根粒菌が直接、植物の根に寄生し、直接、植物に窒素を提供してくれる。その窒素は植物に直接適量が吸収される。ところが化学肥料で窒素を提供した場合、作物が窒素を過剰摂取したり、あるいは吸収されないものは水で容易に流されてしまう。 “化学肥料による被害” の続きを読む
モンサントの歴史的有罪判決ーラウンドアップでガンに
米カリフォルニア州でモンサントに対する歴史的判決。モンサントのラウンドアップによってガンになったとして訴えていたドウェイン・ジョンソンの訴えを認め、陪審はモンサントに約2億9000万ドル(約320億円)を支払うよう命じた。 “モンサントの歴史的有罪判決ーラウンドアップでガンに” の続きを読む
ロイターの記事が削除:グリホサートが妊娠期間を短くする
モンサントの農薬グリホサートの摂取により妊娠期間が短くなる、という米国での研究について、ついにロイターまでがこの件を報じた。 “ロイターの記事が削除:グリホサートが妊娠期間を短くする” の続きを読む
生物多様性及び及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム
生物多様性及び及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)については追えてこなかったけれども、今月、コロンビアで第6回総会が開かれたという。その農林水産省の報告を見るだけでも、興味深い。 “生物多様性及び及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム” の続きを読む
グリホサートは妊娠期間を短縮する
特に妊娠されている方、家族・知人がいる方は読んでほしい。モンサントの農薬、グリホサートは妊娠に悪影響を与える可能性が高い、ということ、そして日本では遺伝子組み換え食品だけでなく、昨年末にグリホサートを大幅規制緩和してしまっているので、今後、小麦などから大量摂取する可能性があるということ、だからそれを避ける食を選んで欲しいということ。 “グリホサートは妊娠期間を短縮する” の続きを読む
TPPと遺伝子組み換え
TPPで遺伝子組み換え食品や食品表示義務はどうなるのか、よく尋ねられる。しかし、TPPが成立すれば脅かされるのは遺伝子組み換え食品表示に限られない。危険に曝されるのは食のシステム全体である。 “TPPと遺伝子組み換え” の続きを読む