人びとを汚染し続けるプランテーションバナナの未来は遺伝子組み換え

 フィリピン南コタバト州ティボリの先住民族は日本企業スミフルにバリケードを築き、農薬空中散布に抗議を行った。
 日本に来るバナナの9割近くを占めるフィリピン・バナナ。その最大生産地はミンダナオ島。日本市場は住友系のスミフルと伊藤忠系のドールが大半を占めるがこの2つの企業、現地では悪評が高い。中でも最大の問題は危険な農薬の空中散布。子どもたちの通学路や学校も影響を受けている。 “人びとを汚染し続けるプランテーションバナナの未来は遺伝子組み換え” の続きを読む

人類の最大の脅威としての抗生物質耐性菌の原因は遺伝子組み換え?

 遺伝子組み換え食品を食べる時の最大のリスクの1つが抗生物質耐性菌の問題だと思う。現在、年間70万人、このまま増え続ければ2050年には年間1000万人が世界で抗生物質耐性菌で死ぬことになると日本政府を含むG7の各国政府は考えている。それではその原因は何か? G7の政府は語らないが、それは家畜を狭いところに押し込めて安い肉の大量生産を行うファクトリーファーミングであり、餌に使われる遺伝子組み換えと抗生物質が関係していることはほぼ間違いがないだろうと考える。 “人類の最大の脅威としての抗生物質耐性菌の原因は遺伝子組み換え?” の続きを読む

ラウンドアップと急性骨髄性白血病

 モンサントの農薬ラウンドアップ(主成分グリホサート)が急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia、AML)との関連が米国政府の研究で発表され、大きな衝撃が生まれている。発表したのはAgricultural Health Study(AHS)で、米国の国立ガン研究所、国立環境健康科学研究所、環境保護庁、国立職業安全健康研究所の共同プロジェクト。AMLは急速に発達するガンであり、5年の生存確率は27%。 “ラウンドアップと急性骨髄性白血病” の続きを読む

食事を介したグリホサート曝露の増加:日本のメディアが報道

 日本のメインストリームのメディアでは報道されることが稀であるグリホサートの問題だけど、今、世界中が騒いでいる。
 その1つが日経メディカルの記事で紹介された。

米国で食事を介した除草剤曝露が増加
カリフォルニアのコホートでグリホサートの尿中排出量が増加
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アグロエコロジーへの転換が必須である理由の1つ:窒素の問題

 アグロエコロジーに転換しなければならない必然はいくつも語れるが一つが窒素の問題。
 工業型農業は作物を育てる必須の栄養を窒素肥料として供給する。しかし、その窒素は硝酸塩となり、環境を犯してしまう。その汚染はもはや「時限爆弾」だと言われる。 “アグロエコロジーへの転換が必須である理由の1つ:窒素の問題” の続きを読む

EUでの共通農業政策(CAP)へのアグロエコロジーの導入

 今後、増大する人口に対して、どう食を確保できるのか、多国籍企業は彼らの開発した種子や肥料を使えと迫るが、小規模家族農家の追い出し、農地のさらなる集中と格差の拡大、さらなる人口増加の圧力、環境破壊に健康破壊をもたらしていることが批判されてきた。問題を解決するのではなく、逆にさらなる問題を作り出し、自らの利益だけを増やすのが多国籍企業の持ち込む工業型農業。
 それに対して対案はある。 “EUでの共通農業政策(CAP)へのアグロエコロジーの導入” の続きを読む

日本政府、またジカンバ耐性遺伝子組み換えの承認へ

 また日本はジカンバ耐性遺伝子組み換え大豆を追加承認しようとしている。このジカンバをめぐり、米国ではReuterが特集を組み、New York Timesなどのメディアもその甚大な被害やその訴訟について報道しているというのに、たぶん、日本のマスメディアは完全に黙殺だろう。 “日本政府、またジカンバ耐性遺伝子組み換えの承認へ” の続きを読む