「ゲノム編集」の魚流通にのめり込む日本政府

 本当にろくでもない人たちに政権まかせておくと、ろくでもないことの連続となる。今度は「ゲノム編集」の魚。もっとも個別案件を審査して市場流通云々ではなく(従来の遺伝子組み換え食品と違って、そんな審査過程はそもそも「ゲノム編集」の場合は略される)、「ゲノム編集」の魚をどう扱うかについて議論するという調査会が厚労省で2月10日に開かれる。ライブ配信予定。9日に厚労省のサイトにURLを掲載予定(1)。

 植物と違って、動物の場合の「ゲノム編集」はやっかいだ。植物の場合は葉っぱでも茎でもなんでもいいからその細胞に「ゲノム編集」を加え、培養していけばいい。でも動物はそうはいかないから受精卵など生殖細胞を「ゲノム編集」する。「ゲノム編集」の失敗率は結構あるから、うまく行かなかったものは処分されるのだろう。そしてうまく行ったと思った魚でも問題は起きる可能性がある。

 完全に自然環境と切り離したところで完全養殖するならまだ別だけれども、たとえば遺伝子組み換えサーモンの場合はいくらでも自然界に入っていくことは可能な環境で養殖されており、「ゲノム編集」の魚も自然界に出ていく可能性は否定できない。

 それどころか、「ゲノム編集」された魚を自然界に放とうという計画すらある(2)。琵琶湖の外来種の魚、ブルーギルを減らすためにメスと交配しても卵ができなくなるように「ゲノム編集」したブルーギルの雄を大量に放つという計画で、本来の計画であればとっくに実行になっている時期なのだが、現状はどうなっているのだろうか?

 幼虫が死ぬように遺伝子組み換えされた蚊はブラジルなどで散布され、蚊を減らす効果はまったく見られず、実験後に蚊の非常事態宣言が出されるなど散々な結果になっている。しかし、この「ゲノム編集」を使うと特定の種類の生物を絶滅させることができる。遺伝子ドライブという技術だ(3)。この遺伝子ドライブという技術が使われたら生態系にとてつもない脅威になる。テロ兵器としても使えてしまう。だから、世界的に禁止すべき、と言われているのだが、バイオテクノロジー企業はアフリカやラテンアメリカで実際にやろうとしている。この琵琶湖の「ゲノム編集」ブルーギルではこれは使われていないというが、生態系にどんな影響があるのか、不安は尽きない。

 「ゲノム編集」魚なんて食べたくないし、それ以上に作ってほしくない。表示しないなんていうことはさらにありえない。今の政府止めないと本当に大変。
 
(1) 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会新開発食品調査部会遺伝子組換え食品等調査会(オンライン会議)の開催について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_16399.html

(2) 琵琶湖にゲノム編集で遺伝子操作された外来種の魚ブルーギルを放つ
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/3422803017746504
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/3426358154057657

(3) 遺伝子ドライブ
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/3837212216305580

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