すべてを変える

 あまりの多くの問題が生み出される状況を嘆いていないだろうか? なんでこんなに強い台風に苦しまなければならないのか? なのに根本的な対策となる政策は何も発表されないのはなぜ? さらなる災害が危惧されているのに政府からは根本対策は何も出ず、なぜ、その今、巨額を投じてオリンピックをやるのか? 原発が爆発したのになぜ、再稼働されるのか? どうしてこれだけの被害を出しておきながら一人も責任取る人がいないのか? なぜ、不正を続ける政治家が辞めもせずに支持率があがるのか? なぜ収入は増えないのに税金だけが上がるのか? 水道も種子も教育も福祉もなぜすべて民間企業のビジネスにされてしまうのか? なぜ、日本では企業のための政治がどんどん進むのか? なぜ、差別を煽る人が増えて、政治もメディアもそれを拡大させるのか? 問題がありすぎて、問題に対して感覚が麻痺してくる。どうせ問題にしたって変わらない。われわれには変える技術も能力もあるはずなのに、それに取り組む政治がないから実現できない。でも、変えることはもう不可能。できるのはぐだぐだ愚痴を書いて発散するだけ? 他人を批判しているのではない。自分の日常を書いている。

 でも、無力感に苛まれている人は少なくないだろう。被害を受けるのは決して少数の人ではない。だけどばらばらにされているから結局、情報と権力をコントロールするものに分断されてしまい、よく変えるどころか悪くなるばかり。精神的な平衡感覚を保つことすら困難になる。どうすればいい? しかも年々、災害は深刻化していく。あまりの多くの問題、それぞれの個々の問題に取り組む人たちの数は一握りしかない。孤立感、無視されることの怖れに苛まされる日々。

 そして地球の環境破壊は加速している。その深刻度はかつての科学者たちの予測を超えてしまっている。昨年2018年気候変動政府間パネルの特別報告は気候変動による回復できない危機を避けるにはあと12年しかないと警告した(1)。もうあと11年しか残っていないことになる。11年以内に気候変動ガスの排出を半減できなければ、気候変動で多くの人が命を失い、世界は紛争にまみれることになる。地球は絶滅期に向かって急速に進み、2050年には100万種を超える生物が絶滅すると警告されている。

 これを止めるにはどうすればいいのか?

 やることはとってもシンプル、この破壊を生んでいる根本原因の経済を作り替えること。そのためには政府の政策を変えさせなければならないが、その作業は今すぐ始められる。

 点と点を結んでいけば線になる。線と線を結んでいけば面になる。その力で政策を変えさせる。この動きは国境を越え、世界を包み込む動きになる。そんな動きが今、ラテンアメリカで、アフリカで、アジアで、北米で、いや世界さまざまな地域で起きている。この動きがつながればすべてを変える。

 さて、点と点をつなぐ作業の準備はできているだろうか? そもそも問題を引き起こしている原因を理解していなければつなぐことはできない。そしてそれを変えようとしている点があることを知らなければつながりようがない。つながらなければ大きな政策は変わりようもない。その点は日本の中に、そして、それは世界中にも多数存在する。愚痴を言っている暇があったら、その動きを知りたい。知るために世界中、旅する必要はない。

 点が線になり、面になっていけば、この今の悪夢のような悪循環も止める力となり、新しい世界の実現が可能になっていくだろう。すべての危機は変えるチャンスであり、嘆いている暇はない。

 米国では29歳のアレクサンドリア・オカシオ=コルテスがグリーン・ニューディールを掲げて大きな支持を集めつつある。このビデオはいかに米国を大きく変えることが可能かを視覚化している。個別の政策をつなぐ大きな政策、かつてのニューディール政策をもとに新たなグリーン・ニューディール構想を打ち出す。日本ではどんな表現ができるだろうか?

A Message From the Future With Alexandria Ocasio-Cortez

(1) 今年3月に開かれた国連総会気候変動と持続できる発展のためのハイレベル会議における発言。あと11年!
Only 11 Years Left to Prevent Irreversible Damage from Climate Change, Speakers Warn during General Assembly High-Level Meeting

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