米国農産物の巨額購入を安倍政権は約束済み?

「トランプ米大統領が安倍晋三首相に対し、米農産品の巨額購入を直接要求していたことが13日、分かった。対中国輸出が貿易摩擦で減少しており、穴埋めを求めた形。これまでの会談でトランプ氏は大豆や小麦など具体的な品目を挙げたとされ、米政権は対日貿易赤字の削減を目指して進めている日米貿易交渉の枠組みとは別に購入を迫っているという。日米両政府の関係者が明らかにした。
 貿易交渉への悪影響を警戒する日本政府は本格的に対応を検討。具体策は固まっていないが、アフリカ食料支援の枠組みを活用し、輸送費を含め数億ドル(数百億円)規模で購入する案が政府内で浮上している」(1)

 日本政府が大豆や小麦を米国から買い上げるだって? しかもラウンドアップ/グリホサートにまみれた大豆や小麦を買い上げて、アフリカ支援と称してアフリカに送るのか? それも絶対許せないが、使い切れなければ、学校給食などで無理矢理使うということもありうるのではないか?
 
 遺伝子組み換え大豆の耕作ではラウンドアップ耐性雑草が増えたことにより、米国ではジカンバや2,4-Dなど古い、これまた危険な農薬をラウンドアップに混ぜ始め、健康や環境への危険さを増していることが危惧される。
 さらに、米国農産物、特に大豆や小麦は市場を失いつつある。特に遺伝子組み換えが始まったこの20年、米国産の大豆に含まれるタンパク質は減りつつあり、中国はその品質の悪さゆえに米中貿易紛争が発生するかなり前から米国産大豆から手を引きつつある(2)。
 そして、米国では小麦の収穫直前にグリホサートを撒くことが当たり前になり、米国産小麦からはほぼ100%近くグリホサートが検出される事態になっている。健康被害を怖れ、米国産小麦を避ける米国人が急増する事態になっており、ヨーロッパの国々でも北米産小麦を敬遠する動きが出てきている。こうした生産は米国の土壌を破壊し、海にデッドゾーンを拡大させる。米国にとってもその転換が急務なはずだ。しかし買い手がいる限り、その生産も継続してしまう。米国も汚染され続ける。

 それを日本政府が大量に買うということが何を意味しているだろう、世界が見放した農産物を日本は無理矢理買わされるということになる。そんな毒をアフリカに「援助」と称して送ることも許されないし、学校給食とか病院の食事に使うなどというのもありえない。そんなものを国が買うってどういうこと? 米国産大豆も小麦も民間企業の能力限界まで買ってしまっているからさらに買う余力はない。だから日本政府に買わせる。われわれの税金で、毒を。アフリカに送ることも国内で使うことも許せない。

 こういうのを屈辱外交っていうんじゃなかった?(いや、日本は実質米国から独立していないから外交ですらないかもしれない)。敗戦国に対する懲罰? いつまで続けるつもりだ? どうこの怒りを表現すればいいんだろう。しかも、それを参院選前に決めておきながら、参院選後に発表するという卑屈さ。もうここまでひどい政府ってありえるだろうか?

 もっとも、この安倍の取り引きがあってもなくても、現在、学校給食では米国産小麦など危険な食材が使われている。子どもたちが本当に給食で健康を崩していく可能性は高いだろう。

 一刻も早く、学校給食を有機に、あるいはごはん食、国内産小麦など地域の安全な食材に変えていかないと本当にこの列島の住民の未来が潰れる。もちろん、アフリカの子どもたちの未来も奪ってはいけない。

(1) 米、日本に農産品購入要求 対中輸出減の穴埋めか

(2) いかに米国の大豆が栄養がないために中国が買わなくなっているか一目瞭然のグラフ
 その記事(栄養のない米国産大豆を尻目にブラジルが市場を奪う、というもの。ところがこれにさらに次の展開がある。それはまた後日)
Protein plight: Brazil steals U.S. soybean share in China

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