原発と遺伝子組み換えの接点としてのウラン鉱山問題

 原発と遺伝子組み換えに象徴される工業型農業の接点、いろいろあげられると思うが、その1つ、そしてそれ抜きにはどちらも成り立たないのがウラン鉱山かもしれない。
 植物の生長に不可欠なのがリン酸。以前はグアノ(海鳥のふんが堆積したもの)がリン酸原料として使われていたが枯渇してしまい、現在は鉱山から産出されるリン鉱石に頼っている。そしてそのリン鉱石はウラン鉱石と混じって存在している。実際にウラン鉱山と呼ばれる鉱山から産出されるのはリン鉱石の方が多い。ブラジルのイタタイアのウラン鉱山で産出されるリン酸は年間24万トン、ウランはわずか1600トン。ウランはリン酸の副産物に過ぎない。
 ウランと混在していたリン鉱石から作られるリン酸肥料は放射性物質がわずかだが含まれる。それを大量に撒くことによって大地も放射性物質によって汚染される。
 化学肥料と決別した農業はその汚染を止めることができる。そして言うまでもなく、リン鉱石もウラン鉱石もいずれ枯渇する。続きはしない。しかし、今なお、ウラン鉱山の開発は進みつつある。ウラン鉱山の開発が進む地域で開発に反対する住民の声はなかなかメディアに取り上げられない。移住する余力のある住民は移住するが、移住もできない人びとは放射能に怯えながら生きるしかない。声をあげても無視されている。

 今、ブラジルはリン酸肥料を輸入に頼っているが、これを国内産に変えるために、北東部のセアラ州サンタキテイラのイタタイア・ウラン鉱山開発を強化してきている。それはブラジルで2機(現在3号機が建設中)の原発のためだけでなく、それ以上に遺伝子組み換え大豆のために必要としてきている。
 ウラン鉱山開発を止めることがこの2つの悪循環を止める上で大きな意味を持つ。ウラン鉱山周辺住民の声に耳を傾ける必要がある。

Brasil: a segurança alimentar em risco – Sobre a uranificação das áreas agrícolas, artigo de Norbert Suchanek

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