沖縄と東電福島原発事故-その3 MCP

放射能被曝対策としてチェルノブイリ周辺でも実際に使われたものとして、アップルペクチンがある。いろいろな説があるが、体内に取りこまれてしまった放射性物質の排出に役立ち、免疫の向上に役立つという報告がある。しかし、チェルノブイリ周辺でも最初はリンゴではなく柑橘系のペクチンを使おうとしていた、しかし、気候的制約から柑橘系の果物は入手できなかったため、リンゴを使ったという。

沖縄ならば柑橘系の果物にシークワァーサーがある。エキスを絞った後の皮などからペクチンを抽出することができれば沖縄の食料自給率には負荷をかけずに放射能汚染の対策となる素材を作ることができるのではないか?

アップルペクチンでは放射性セシウムの排出と同時にビタミンも排出してしまうため、アップルペクチンを採る際に同時にビタミンの補給も必要だという。しかし、下記の論文からすると、分子量を小さく調整した調整シトラスペクチン(MCP)ではそうした体内のビタミンには影響を与えず、血流に流れ込んで、体内の有害な放射性セシウムや重金属を排出し、ガンの伝達物質となるGalectin-3をブロックしてガンの成長を止めるという。

さらに下記の論文によるとアルギン酸との組み合わせが効果的だという。アルギン酸が豊富に含まれているもの、沖縄にある。モズクだ。MCPとモズクの組み合わせでより効果的に放射能で傷ついた体を少しでも回復させることができるのではないか?

MCP実際に米国で商品化されているものを輸入して調べてみた。カプセルと粉がある。大人にとってはカプセルで飲むのが楽だろう。粉はとても細かく、なかなか溶かすのが難しいのだが、お湯に溶かすことでジュースに混ぜて飲んでいいという。これであれば小さな子どもでも摂取が容易になる。春ウコンのような難しさがない。約90日分で99ドル。

気になるのは副作用だが、MCPが副作用で問題になることは極めてまれで米国食品医薬品局(FDA)も全体として安全であると結論付けている。ただし、まれに、きわめて細かい繊維質で粘着性があるので、胃腸に変調をもたらす、下痢、吐き気、細かい粉による喘息(液体に完全に溶かして飲めば問題がない)、アレルギー、脱水症、鉄分の排出の問題が出ることがありうる、という(英文 “MODIFIED CITRUS PECTIN SIDE EFFECTS” )。

子ども向けには少量をお湯に溶かし、オレンジジュースなど子どもの好きなジュースに溶かして少しずつ問題でないかどうかを観察しながら与えていけば問題は起きにくいように思われる。食前30分前以上に一日に一度(集中する時は3度)飲ませるとよさそうだ(食後に飲むと[細かい繊維質であるため]食べたものの吸収を妨げる可能性があるので)。

日本での放射能被曝に対して、実際に効果があるか、やってみなければわからない。

これを沖縄のシークワァーサーで作る場合には、問題は分子量を小さく調整することが課題になるだろう。これができない限り、ペクチンをシークワァーサーから取り出したとしても、ペクチンは体内に吸収されることなく、そのまま排出されてしまう。それならば期待する効果は出ないということになってしまうだろう。この加工には米国では特許が取られているようで、これを沖縄で実行するのはそう簡単ではないかもしれない。米国での特許保持者は東洋医学にも通じた人で、協力は得られる可能性がないでもなさそうだが。

とりあえず、資料として、Isaac Eliaz博士によるModified Citrus Pectin Guideを部分的に訳してみた。


 

調整シトラスペクチン(MCP

MCPはガンと闘う上で最も有効性のあることを証明された自然な栄養素の一つだが、MCPはそれに留まるものではない。心臓病、腎臓病、肝臓病、糖尿病、関節炎に効果のあることを多くの研究が示している。さらに、重金属、放射性物質、環境に含まれる有毒物質を体内から安全に取り除くことができる。MCPは血流に入り込み、体内のミネラルレベルに影響を与えることなく、毒素を排出することができる。

 

通常のペクチンと調整ペクチンの違い

ペクチンはさまざまな果物などに含まれ、DNAを突然変異させるような有害物質を腸から排出する効果がある。しかし、その分子量は大きすぎて、腸以外の機関ではその効能が及ばない。しかし調整ペクチンは通常のペクチンよりもはるかに分子量が小さいため、血管の中に入っていくことが可能である。血管を通じてペクチンの効能を全身に及ばせることが可能になる。

 

ガン、Galectin-3MCP

Galectin-3は細胞のコミュニケーションを助ける物質であり、一定量(15ng/ml以内)に留まる限り健康な状態で存在する。しかし、過剰なGalectin-3は不健康な細胞の動きを促進してしまい、腫瘍や転移性のガンを生み出す。

MCPは血管の中に入り込み、このGalectin-3と結びつき、Galectin-3が細胞に不健康な影響を与えることをブロックする。これによってMCPはガンの成長を抑え、ガンや他の慢性病が体内に広がることを防ぐことができる。実際、MCPは過剰なGalectin-3をブロックできる唯一の自然な食品である。

 

MCPはどのようにGalectin-3をブロックするか?

健康な細胞は病気になれば他の代替する細胞が作り出され、不要になった細胞は死に、このプロセスは秩序だって行われる。この過程が加速されると、細胞は積み上げられ、腫瘍となってしまう。しかし、この細胞が正常に留まる限り、その腫瘍は良性と見なされ無害である。この良性の腫瘍と異なり、数を増やして、攻撃的に広がる転移性のものの場合には健康な器官に入り込み、新たな腫瘍を作り出す。この現象は過剰なGalectin-3が存在するかどうかにかかっている。

Galectin-3はガンを3つの相互に関係した方法で促進する

  • Galectin-3はがん細胞を相互にくっつき、血流の中で生き延びて体の他の器官に移動することを可能にする。
  • ガン細胞が腫瘍を形成すると、Galectin-3はガン細胞をまとめ、成長させ、新しい場所に付着して、2次的な腫瘍を形成する。
  • 最後にGalectin-3は新たな血管生成を促し(以前は血が供給されなかったところにさえ)、腫瘍を供給する。
ガンとGalectin-3ガンを成長させるGalectin−3

ガンの成長を止めるMCPGalectin-3をブロックしてガン細胞を死滅させるMCP

MCPGalectin-3に結びつくことによって、細胞とコミュニケーションすることができなくなり、ガン細胞は栄養を摂って、成長することができなくなる。

 

効果的なMCPにするために正しい調整を

通常のペクチンは50~300kDaの分子量を持つ。血流に入るためには大きすぎる。ペクチンの研究によって正しい分子量にするいくつかの方法が明らかになっている。酵素とpH調整の方法で3~15kDaにすることができる。

 

従来の化学療法やその他の療法での利用も効果が

MCPは従来の化学療法の有害な副作用に対しても効果を期待できる。副作用を抑え、医療効果を増幅できる。

 

MCPは有害金属を体内から取り除き、健康状態を回復できる

MCPは体内の重金属や有害物質を安全に負荷なく取り去る能力がある。歯の詰め物や魚や海産物の水銀、発汗抑制剤、食品ラップのアルミ、古い塗装、食品や水の中の鉛など、空気中、水、土壌や食品連鎖の中に無数の重金属が存在している。どんなに努力しても、一定の汚染が体内に入って蓄積するのは避けられず、慢性病の原因になりうる。

重金属汚染は慢性的な痛みや高血圧からガンなどの神経変性疾患のすべてに見られる。重金属は神経のコミュニケーションの信号をねじ曲げ、DNAを突然変異させ、免疫システムを損傷し、生態的に重要な機能の多くを阻害する。その摂取量が小さい場合でも重金属は徐々に骨や柔らかい器官に蓄積し、重大な障害につながりうる。

こうした数え切れない害を考えれば、健康のリスクを減らすために有害な重金属を取り去ることは本質的なことである。MCPは必須ミネラルを取り去ることなく、こうした有毒物質を取り去ることができる。

 

MCPとアルギン酸

MCPは多糖体に属し、卵ボックスと呼ばれるマイナス位相の繊維の鎖を形成する。重金属はプラスの位相を持つため、この鎖に絡み取られる。体内の柔らかい器官に重金属や汚染物質は蓄積しており、MCPはその部分から安全にそれらを絡み取る。さらにアルギン酸を含むケルプと呼ばれる海藻と組み合わせるとMCPとのシナジー効果でより効果的に重金属を引きつけることができる。

 

ペクチンはチェルノブイリで最初に使われた

ペクチンはチェルノブイリの惨事による地元の住民の放射能汚染の破滅的な影響を最小限にするために使われた。ペクチンとアルギン酸は有害な放射性物質を消化管から安全に排出させるために効果を発揮した。ペクチンを処方された子どもたちはされない子どもたちに比べ、甲状腺ガンになるケースはずっと少なかった。

この圧倒的な破局に対して自然の力を使ったアプローチに魅せられて、米国農務省(USDA)と共にMCPの有害重金属を除去する能力に関するパイロット的な研究を行ったが、その結果は圧倒的であっただけでなく、MCPによる除去で体内の本質的なミネラルバランスが影響を受けたり、悪い副作用を何も生じなかった。

 

MCPとアルギン酸による重金属汚染除去の臨床研究

MCPとケルプ(海藻)からのアルギン酸を合わせたものを血用した臨床研究では5人の患者すべてに平均74%の重金属の低減効果があり、症状の改善が見られた一方、副作用は何も見られなかった。

2008年にはバッテリー製造工場の村で血液に鉛が検出された子どもたちにMCP125グラム、数週間にわたり処方したところ、尿を通じて鉛が排出され、3週間以内に子どもたちは退院することができ、副作用は見られなかった。その鉛工場は現在は閉鎖されたという。

 

心臓、腎臓、肝臓病などにも効果を発揮

血流を通じてMCPが働くため、ガンや重金属汚染以外にもMCPは効果を発揮する。腎臓、肝臓や心臓病にも効果を発揮する。

2011年にはMCPが致死的な腎臓の線維症の進行を止める効果が発見されている。

 

Galectin-3の炎症状態への関与

関節炎

Galectin-3が免疫反応で影響を与えていることがわかっている。リュウマチの関節炎の患者の炎症を起こしている関節にGalectin-3が存在していることから、このタンパク質は進行性の病気の進行に関わっていることが示唆される。Galectin-3はリュウマチの関節炎の進行に大きな役割を果たしており、病の重大さは有害な免疫反応が伴うのだが、この免疫反応はGalectin-3が影響を与えているということがさらなる研究によって判明している。これは免疫反応と炎症反応に療法直接Galectin-3が決定的な役割を果たしていることが判明した最初の臨床データである。

糖尿病

糖尿病への抵抗もまたGalectin-3を減らすこととリンクしている。Galectin-3のレベルを減らしたネズミは通常のレベルのネズミに対して糖尿病の進行に抵抗が強い。

肝線維症

肝臓の炎症や線維症もまたGalectin-3の過剰とリンクしている。

循環器疾患

MCPを使ってGalectin-3のレベルを減らすことは循環器疾患にとって重要な治療のオプションとなる。特に心臓の炎症や線維症に対しては特に。

 

Galection-3研究の将来

Galectin-3の研究によってGalectin-3と多くの慢性疾患の関係が解明されてきた。今後は胃腸、皮膚のアレルギーや過敏症、寄生虫病、喘息を含む肺や自己免疫疾患についての研究が進むであろう。

 

米国農務省(FDA)は循環器疾患のために血液内のGalectin-3の循環を計るテストを承認

高レベルのGalectin-3と慢性心疾患が関係していることが最近の調査でわかったことで、進行性の心臓病を持つ患者の炎症や線維症の状態を知るためにGalectin-3のレベルを計ることに価値が置かれるようになった。2010年にはFDAは血清内のGalectin-3のテストを承認し、ほとんどの健康保険でカバーされるようになった。この安い方法によって、循環器疾患や病気の予想ができるようになり、急性ガンのリスクや進行を知ることができるようになった。15ng/ml以上のGalectin-3レベルは健康ではない状態とされる。
 

Galectin-3の循環量は転移ガンのバイオマーカー

Galectin-3の増加は前立腺ガン、甲状腺ガン、胃ガン、結腸直腸ガンの患者に見られる。Galectin-3の増加は血管壁にガンがこびりつく能力を増加させ、免疫が問題を関知することを防いでしまう。Galectin-3とガンに付随する(腫瘍抗原である糖タンパク質)MUC1ムチンとが相互にガン細胞を塊にして、血流を通じて体中を循環する腫瘍細胞の生存を可能にしていると考えられる。このGalectin-3MUC1の相互作用を妨げることでMCPは効果的に転移性ガンを防止する効果的なメカニズムを提供できる。
 

MCPは強力な免疫活性化の性質を持つ

2010年の研究でわかったMCPの注目すべき機能は免疫活性化である。MCPは白血病で免疫細胞である細胞傷害性T細胞とB細胞、NK細胞を活性化することがわかっている。NK細胞はウイルスに感染した腫瘍や細胞を拒絶する上で主要な役割を果たす。MCPに活性化されたNK細胞は慢性白血病に感染した細胞を死なせる能力が高くなっている。

MCPの将来:我々の時代で最も重要な栄養素の一つ

(略)

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